Lud s39.ks

From TLWiki
Jump to: navigation, search

; ■ lud_scene39.txt 第二段階
;----- シーン39 - カット01 - ヤオとクルスがルーデシアの前に現れる


*start| AM05:50 第四聖堂
[ position layer=message0 page=back frame="" opacity=0]
[ mes_blind time="50" ]
[bg_hyojib bgb="lud_in_s39_c01.png"]
[cross_kirikae ms="1000"]
[ wait time="2000" ]
[bg_hyojib bgb="bg_black.png"]
[cross_kirikae ms="500"]
[ wait time="1000" ]
[ position layer=message0 page=back frame="" opacity=64]
[ mes_appear time="50" ]

[ se se="ludesia_se_opendoor.ogg" lp="false" ]
 扉を押し開く。[sl]
[bg_hyojib bgb="lud_bg_s39_c01_01.png"]
[cross_kirikae ms="2000"]
[ bgm bgm="ludesia_bgm_04_reihaimae.ogg" lp="true" ]
 決して広くない、過度に装飾された教父の聖堂とは違っていた。板がむき出しとなり、信徒たちが説教に耳を傾ける長椅子もない。[sl]
 唯一、床を隠す絨毯が[ ruby text="  しんろう" ]身郎となり、真っ直ぐに道を造っていた。[sl][r]

 [ font color="0xFF0066" bold="true" italic="true" ]ほんもの。[ resetfont ][sl]
 クルスの眼から僕に質感が伝わる。[pg]


「ここが、教会か」[sl][r]

 本物の石、本物の木材/年代測定/少なく見積もっても千年以上は昔のもの。[sl]
 教会特区の大聖堂、僕たちのいる場所はその中央に位置していると気づく。精神的な支柱にして、信仰にとっての心臓部だ。[pg]


「ずいぶんと遅かったのね」[sl]
 腰に手を当てて、胸を張って[ ch text="――" ][sl][r]

「急いで来たんだけれどなぁ」[sl]
[ char_c tatie="lud_st_lylics_03.png" ]
「その仕草ですら、愛らしいわ」[sl]
 [ ch text="――" ]少女のように、リリクスが笑った。[pg]


[ char_c tatie="lud_st_lylics_02.png" ]
「ずいぶんとひどい格好」[sl]
 説教壇はなく、代わりに聖女が陣取る。[sl]
 リリクスの腕の中に、ルーデシアが抱きすくめられていた。[sl][r]

[ char_all_clear ]
「そう言わないでほしいなぁ」[sl]
 返す言葉が見つからなくて、僕は頭をかくばかりだ。[pg]


 リリクスが僕たちを笑うのは正しい。[sl]
 左足のない僕はクルスに肩を借りて。[sl]
 右腕のないクルスは頼りなさそうだ。[pg]


 全身は傷で鎧われて、血は溢れ出す。[sl]
 クルス/僕に寄り添ってくれる少女は、口を閉ざしたままだ。[sl][r]

 かすかな震え。[sl]
 抑えこもうとしても、抑えきれないものを押しこめようとしていた。[pg]


[ char_c tatie="lud_st_ludesia_03.png" ]
「ヤオ、クルス」[sl]
 寝起きめいた、言葉にも満たない呼びかけがルーデシアから僕たちへ届く。[sl][r]

[ char_c tatie="lud_st_ludesia_01.png" ]
「言えなかったことを、覚えている?」[sl]
「えっ」[sl]
[ char_all_clear ]
「ルーデシアはせがんだけれど、僕は言えなかった」[sl]
「たいした理由があった訳ではなかったのです」[sl]
 クルスが自身に立ち戻る。[pg]


「ただ、言うのが気恥ずかしかったんだ」[sl]
「だって、誓いだなんてね」[sl]
 リリクスは何も言わない/最後のやりとりなのだという、処刑の執行官に似た余裕を漂わす。[sl][r]

「わからないの」[sl]
 ルーデシア、顔を落とす。[sl][r]

「わたしが死んで、こうなる昔のことはあまり、思い出せないの」[sl]
 過去がのしかかる/僕たちはしくじった。[pg]


「けれど」[sl]
 けれど、今は過去ではない。[sl][r]

[ char_c tatie="lud_st_ludesia_02.png" ]
「聞かせて」[sl]
[ char_all_clear ]
[ mes_blind time="300" ]
[ cut_in img="lud_cu_s39_c01_01.png" time="1000"]
[ mes_appear time="300" ]
 僕たちはうなずいた/見つめ合う/また、気恥ずかしくなる。[pg]


[ cut_in_clear time="300"]
[ mes_blind time="200" ]
[ se se="ludesia_se_fx_02.ogg" lp="false" ]
[ cut_in img="lud_cu_s39_c01_02.png" time="500"]
[ mes_appear time="200" ]
 手を、指を絡め合わせる。[sl][r]

 クルスに触れたのだと思いだし、指輪の硬質さを感じる。[sl]
 前を向いた。[sl]
[ cut_in_clear time="300"]
[ fadeoutbgm time="2000" ]
 胸を張れ、僕たちは辿り着いた。[pg]
[wb]
[ bgm bgm="ludesia_bgm_19_kyoukai_tokk.ogg" lp="true" ]

「[ ch text="――" ]良きときも、悪しきときも」[sl]
 一歩を踏み出す。[pg]


「[ ch text="――" ]富めるときも、貧しきときも」[sl]
 僕たちはすべてをつかんだと信じていた。[pg]


「[ ch text="――" ]病めるときも、健やかなるときも」[sl]
 そして、すべてを失って。[pg]


「[ ch text="――" ]共に歩み」[sl]
 失ってなお、取り戻そうと。[pg]


「[ ch text="――" ]死が二人を分かつまで」[sl]
 取り戻して、仲違いをして。[pg]


「[ ch text="――" ]誓い、思い」[sl]
 けれど、何度でも仲直りして。[pg]


「寄り添い歩くことを[ ch text="――" ]」[sl][r]

 聖堂のなかほどで立ち止まる。[sl]
 胸の奥はとてもとても静かだ。[sl]
 僕たちを取り囲む宗教画/肉体と魂の融合を描いた姿/頭上のバラ窓から射し、注がれる色づいた光がやさしい。[pg]


 柄にもない、敬虔な気持ちになる。[sl]
 ルーデシアは口元を抑えている。[sl]
 抑えても、涙は手の甲を伝って。[sl]
 手を離せば、そこには泣き笑い。[pg]


「[ ch text="――" ]神聖なる家族の契約のもとに、誓いますか?」[pg]


[ cut_in img="lud_cu_s39_c01_01.png" time="500"]
「誓います」[sl]
 僕たちは、誓いあう。[sl][r]
[ fadeoutbgm time="2000" ]
 手に入れたもの/手放さないと誓ったもの。[sl]
 そして、先にある時間のために[ ch text="――" ][pg]
[ cut_in_clear time="200"]
[wb]
[ bgm bgm="ludesia_bgm_22_bat_last.ogg" lp="true" ]
[ cut_in img="lud_cu_s39_c01_02.png" time="300"]
「[ ruby text="       オラトリオ" ]狂おしき日」[sl]
 [ ch text="――" ]戦おう。[pg]


[ char_all_clear ]
 当人である僕たちよりも先に、ルーデシアが気がついた。[sl]
 僕たちの指輪から溢れ出した輝きに、気づかなかった。[sl][r]
[ se se="ludesia_se_fx_01.ogg" lp="false" ]
 コートを/僕たちを包む演算色に変化が起こる。[sl]
 スクロールするテキストは色を備え、表現量を加速度的に増す/ちぎれた部分が再生を行う/テキストが形状をえる/より高度なシステムのために自らの改革を推し進めてゆく。[pg]


 流れいる、流れ出す、交わされる魂は自分のものであるかのように行き交う。[sl]
 [ ruby text="      リヴァイアサン" ]総体の蛇/集合による国家を模した概念はいつかゆきづまり。[sl][r]

 革命の日がやってきて。[pg]

[ se se="ludesia_se_fx_02.ogg" lp="false" ]
「腕が」[sl]
 演算色に満ちた腕が空間に描画/肉を備えてクルスのもとへ。[pg]


「再生できる余力なんか、ないはずなのに」[sl][r]

[ char_all_clear ]
 システムは[ ruby text="      ベヒモス" ]革命の獣として前へ進もうとする。[sl]
 演算色に満ちた足が空間に描画/肉を備えて僕のもとへ。[sl]
 輝きは収束して。[sl]
 手を離した僕たちの指輪を、糸が[ ch text="――" ][pg]


「どうにか、いけそうだ」[sl]
 [ ch text="――" ]運命の色、血の色ともたとえられる真紅の糸が、僕たちをつなぐ。[pg]


「なによ、それ」[sl]
 神聖なるものを前にした戸惑い/神に愛された[ ruby text="  リリクス" ]聖女の問いがひび割れる。[pg]


「……第二段階」[sl]
 僕に問われても困る/そんな問いかけにルーデシアのつぶやきが答えた。[sl][r]

「魂の共振が、いえ、それ以上の融合をスウィッチに、システムは進化するとは考えた。でも、それは理論上のことで、ルーデシアは、信じてなんかいなくて、だって、だって」[sl]
 ルーデシアは首を振って。[pg]


「ヤオとクルスがお互いを本当に信じるなんて、ありえないと思ってた」[sl]
 はじめて、僕たちはルーデシアの顔が見えた、そんな気分になる。[sl][r]

「ルーデシアがいたから、僕たちはここまでこれたんだ」[sl]
「必要とあらば、変身だってなんだっていたします」[sl]
 クルスはちょっと笑う。[pg]


「うん」[sl]
 ルーデシアはうなずいて。[pg]


「……うん!」[sl]
 何度も、言いつけられた子供みたいにうなずく。[pg]

[ fadeoutbgm time="1500" ][wb]

;----- シーン39 - カット02 - リリクスとの戦闘[sl]
[ bgm bgm="ludesia_bgm_05_reihai.ogg" lp="true" ]
[ mes_blind time="300" ]
[ cut_in img="lud_cu_s39_c02_01.png" time="1000"]
[ mes_appear time="300" ]
「なに、それ」[sl]
 こめられた熱を帯びた意思/それでいてリリクスの口元は愛らしい笑みの形がある。[pg]


「ルーデシアを、選んで」[sl]
 聖女の両眼は限界以上に見開かれて/それでいて笑い。[sl][r]

[ mes_blind time="200" ]
[ cut_in img="lud_cu_s39_c02_05.png" time="200"]
[ mes_appear time="200" ]
「ルーデシアのためだけに、わたしの子供をことごとく打ち倒して、魂を新たな階位へ高めて、ここまでやってきた? 愛しているのに、わたしの愛を無視して?」[sl]
 ふくれあがる感情は怒り意外のなにものでもない/けれど牙のように噛み合わせた唇が笑っていた。[pg]


[ cut_in_clear time="200"]
「どうしてルーデシアをさらった」[sl]
 会話の続きといった風に、僕はといかける。[sl][r]


[ cut_in img="lud_cu_s39_c02_01.png" time="1000"]
「ヤオがここにきてくれると思ったから」[sl][r]

「僕はここにきた、目的は果たしたことになる」[sl]
「ええ、そう」[sl]
「だとしたら、ルーデシアを返してもらったって構わないはずだ」[pg]


[ cut_in img="lud_cu_s39_c02_05.png" time="1000"]
「けれどいないの! ヤオがここに、わたしのところにいないの!」[sl]
[ fadeoutbgm time="1500" ]
「リリクスは僕たちと同じように、しくじったんだ」[pg]
[wb]

[ cut_in_clear time="100"]
[ bgm bgm="ludesia_bgm_07_teki.ogg" lp="true" ]
「黙れえっ!」[sl]
 膨大なモノが聖女の内側から弾けた。[pg]


「ルーデシア!」[sl][r]
[ se se="ludesia_se_quake.ogg" lp="false" ]
[bg_hyojib bgb="lud_ev_s39_c02_03.png"]
[cross_kirikae ms="500"]
[ qk time="300" ]
 クルスの叫びが届く前に、リリクスとルーデシアの周囲を透明な殻が包みこむ。[sl]

 核/ルーデシアを閉じこめた球体を中心に、生体とも機械ともつかない物質が信じがたい速度で生成してゆく。[pg]


「ヤオ! クルス!」[sl][r]

 殻の内側から声は届く/けれどルーデシアを取り巻く変化は止まらない。[sl]
[ qk time="200" ]
 床が、バラ窓が、宗教画が波打ち、リリクスの生み出した物質に飲みこまれる。[sl]
[ se se="ludesia_se_fx_lyrice.ogg" lp="false" ]
 変質/壁にいくつもの切れこみが入る/牙をそなえた口が/こちらをにらむ眼ができてゆく。[pg]
[ cut_in img="lud_cu_s39_c02_05.png" time="200"]
「どうかしら!?」[sl][r]


 リリクスがわめく/壁じゅうに口がリリクスの言葉にあわせてうごめき、がちがち、と牙が音を立てた。
 口が開き、甲高い鳴き声で騒ぐ。[sl]
 肉の匂い/鋼鉄の香り/リリクスの生み出したものが聖堂の空間すべてを覆い隠す。[pg]


[ cut_in_clear time="200"]
「ふぅん」[sl][r]

 クルスが首を傾ける。[sl]


[bg_hyojib bgb="lud_ev_s39_c02_06.png"]
[cross_kirikae ms="200"]
[ se se="ludesia_se_quake.ogg" lp="false" ]
 正面の壁が変質/胸/腰/体幹部分/よくみればそれとわかる、人間のカタチ。[sl]
[ qk time="300" ]
 寸足らずの身体から、右腕と左腕が伸びてゆく。[pg]


「っ」[sl]
 かつてのシステム[ ruby text="      リヴァイアサン" ]総体の蛇/[ ruby text="  ベヒモス" ]革命の獣が演算を検知する。[pg]

[ se se="ludesia_se_foot_zeee.ogg" lp="false" ]
「がああああああああああ!」/「あああああああああああ!」[sl][r]

 銀色をした左腕/ノエシスの身体が埋めこまれていて。[sl]
 銀色をした右腕/ノエマの全身に限界を超えた演算量のテキストが走る。[pg]


[bg_hyojib bgb="lud_bg_s39_c01_01.png"]
[cross_kirikae ms="300"]
「予想以上に早い再会だったという訳ね」[sl]
「貴様たち貴様たち貴様たち」/「舐め回してやる舐め回してやる舐め回してやる!」[sl]
 ノエシス/ノエマ/残された意識/もたらされる苦しみが呪詛以外の選択肢を奪う。[pg]


「せっかく望むものを与えてあげたのにね、しくじっちゃうんだものね。でも、愚かな子供ほど愛してしまうものでしょう? だから、こうしてもう一度復讐の機会を与えてあげたの」[sl]
 銀色の隙間から赤い肉がのぞく/指が動く。[sl][r]


[ cut_in_clear time="100"]
[ mes_blind time="300" ]
[ se se="ludesia_se_pragaron_arm_03.ogg" lp="false" ]
[bg_hyojib bgb="lud_ev_s39_c02_01.png"]
[cross_kirikae ms="500"]
[ mes_appear time="300" ]
 左手/チェインガン。[sl]
 右手/[ ruby text="    パイルバンカ" ]杭打ち。[sl][r]

 内在魂駆動/高速度の演算がもたらすもの。[pg]



[ cut_in img="lud_cu_s39_c02_01.png" time="100"]
「愛している人のことはなんだって知りたいとおもうでしょう?」[sl][r]


[ cut_in_clear time="200"]
 目の前で生まれた[ ruby text="リリクス" ]姿/まぎれもない[ ruby text="  フリークス" ]怪物。[sl]
 僕たちの武器/僕たちの戦術がもたらすもの/僕たちの過去が襲いかかってくる。[pg]

[ fadeoutbgm time="1500" ]
[bg_hyojib bgb="lud_bg_s39_c01_01.png"]
[cross_kirikae ms="500"]
 けれど。[pg]
[wb]

[ bgm bgm="ludesia_bgm_13_short.ogg" lp="true" ]
「外はもう、夜が明けていると思うんだ」[sl]
 くたびれた身体、僕は自分の肩を叩く。[sl][r]
「こんな夜更かし……、ルーデシアはまだベッドにいる時間だし、早く帰らないと朝ご飯の支度が間に合わない」[sl]
[ char_c tatie="lud_st_cruth_07.png" ]
「そうね、今日は一緒に朝食の準備をしましょうか」[sl]
 クルスが眠たげにルーデシアを見つめる。[pg]


[ char_all_clear ]
[ char_double tatie1="lud_st_cruth_07.png" tatie2="lud_st_ludesia_03.png" ]
「お皿を並べるだけじゃない?」[sl]
「ああ」[sl]
[ char_r tatie="lud_st_ludesia_01.png" ]
「包丁も、火も使っていいの?」[sl]
[ char_l tatie="lud_st_cruth_03.png" ]
「わたしと一緒であれば」[sl]
[ char_r tatie="lud_st_ludesia_02.png" ]
「そうなんだ」[sl]
[ char_all_clear ]
 ルーデシアは透明な殻に両手を押しつけて。[pg]

[ fadeoutbgm time="1500" ]
「だったら、はやくここから出して!」[sl]
[wb]
[ bgm bgm="ludesia_bgm_24_shock.ogg" lp="true" ]
[ qk time="100" ]
[ cut_in img="lud_cu_s39_c02_05.png" time="200"]
「私の愛を無視するなあぁっ!」[sl][r]

[ cut_in_clear time="100"]
[bg_hyojib bgb="lud_ev_s39_c02_03.png"]
[cross_kirikae ms="100"]
 壁じゅうの口が、同時に呪いの叫びを吐いた[sl]
[bg_hyojib bgb="lud_ev_s39_c02_01.png"]
[cross_kirikae ms="200"]
 変形したリリクスの身体/[ se se="ludesia_se_gauntlet_kidou.ogg" lp="false" ]肩から圧縮空気が真上に噴き出した。[sl]
[ se se="ludesia_se_gauntlet_03.ogg" lp="false" ]
 駆動音にノエシスの悲鳴が混ざる/
[ se se="ludesia_se_gauntlet_kaidan_03.ogg" lp="false" ]
[u_trans_black storage="lud_tr_atk_02a.png" rule="lud_tr_atk_02b.png" layer=0 time=80]
樹木ほどある長さのチェインガンを振り下ろす。[sl]
[ se se="ludesia_se_sword_step_01_r.ogg" lp="false" ]
 散開/僕たちは左右に飛び退いた/[ se se="ludesia_se_bom_break_01.ogg" lp="false" ]
[bg_hyojib bgb="lud_ev_s39_c02_02.png"]
[cross_kirikae ms="300"]
[ quake time="500" vmax="60" hmax="30" ]
リリクスのチェインガンが僕たちのいた場所を切り裂く/赤い糸は切れない。[pg]
[ fadeoutbgm time="1500" ]
[wb]
[ bgm bgm="ludesia_bgm_06_trance.ogg" lp="true" ]

[bg_hyojib bgb="lud_ev_s39_c02_03.png"]
[cross_kirikae ms="100"]

[ char_c tatie="lud_st_cruth_07.png" ]
 [ font color="0xFF0066" bold="true" italic="true" ]神はお怒りのようだ![ resetfont ][sl][r]

[ char_all_clear ]
[ se se="ludesia_se_computer_01.ogg" lp="false" ]
 通信の復活/僕たちにログが共有される。[sl]
[ se se="ludesia_se_fx_03.ogg" lp="false" ]
 逃げながら、[ ruby text="           ス パ イ ダ リ ン グ" ]限定世界の搾取/情報体たる糸が一瞬で生成し、空間に巣作りを行う。[pg]


[bg_hyojib bgb="lud_ev_s39_c02_01.png"]
[cross_kirikae ms="200"]
「どうして!? どうして私の愛から逃げる!?」[sl]
[ se se="ludesia_se_pilebunker.ogg" lp="false" ]
[ qk time="500" ]
 右腕/ノエマの絶叫/杭が打ち出されて爆薬に変換される。[sl][r]

[bg_hyojib bgb="lud_bg_s39_c01_01.png"]
[cross_kirikae ms="200"]
 [ font color="0xFF0066" bold="true" italic="true" ]思い違いもあそこまで至れば芸術です![ resetfont ][sl]
 クルスの中の貴族が感心する/[ se se="ludesia_se_foot_zeee.ogg" lp="false" ]僕たちは同時にジェルの盾を展開/爆発を遮る。[pg]


[ se se="ludesia_se_bom_02_big.ogg" lp="false" ]
[ qk time="300" ]
「くうっ!」[sl]
 防ぎきれない/爆風で真後ろに吹き飛んだ/[ se se="ludesia_se_scen01_cut05_ludesia_down.ogg" lp="false" ]壁に着地する。[sl][r]

 [ font color="0xFF0066" bold="true" italic="true" ]怪物が![ resetfont ][sl]
 壁が牙を持つ口へ変形/[ se se="ludesia_se_kamituki.ogg" lp="false" ]僕たちの足を食いちぎった。[pg]


[ cut_in img="lud_cu_s39_c02_01.png" time="300"]
「貴方たちの血と肉、私へと届いているわ!」[sl][r]
[ cut_in_clear time="200"]
 笑う聖女を無視/拳銃を生成し、[ se se="ludesia_se_hit_01.ogg" lp="false" ]口を撃ち抜く。壁に手をつこうとする/思いとどまる。[pg]


[ se se="ludesia_se_spider.ogg" lp="false" ]
「[ ruby text="    レディ・スパイダ" ]糸実体」[sl]
 糸の収縮を用いて脱出。[sl][r]

 [ font color="0xFF0066" bold="true" italic="true" ]音楽よ![ resetfont ][sl]
[ se se="ludesia_se_fx_02.ogg" lp="false" ]
 [ ruby text="  オーケストラル" ]交響/足を再生する/張り巡らせた糸を物質化して、足場にする。[sl]
 食いっぱぐれた/床にできた口たちが、不満そうに牙を噛み合わせる。[pg]


「でたらめね」[sl]
 [ font color="0xFF0066" bold="true" italic="true" ]あれがネクロフィリアの力か。[ resetfont ][sl][r]

「どうかしら! 私の愛はすべてに先んじる! 愛すればこその速度!」[sl]
 先読みした行動は。[sl][r]

「僕たちは僕たちは僕たちは」/「どうしてどうしてどうして!」[sl]
 内在魂による演算速度がもたらした。[pg]

[ se se="ludesia_se_computer_01.ogg" lp="false" ]<解析/物理的形状と性質/説明不能>[sl]
[ se se="ludesia_se_computer_01.ogg" lp="false" ]<解析/怪物の身体/リリクスが制御し、ルーデシアの魂を動力としている>[sl]
[ se se="ludesia_se_computer_01.ogg" lp="false" ]<解析/武器の着想と生成/ノエシスとノエマの演算能力が実現>[pg]

 [ font color="0xFF0066" bold="true" italic="true" ]神の傲慢を振りかざす意思か![ resetfont ][sl]
 分析/自らの肉体を変形しない/リリクスの身体は生身に等しい。[sl]
 分析/生み出した身体と両腕はリリクスを守るためのものと断定。[pg]


[ char_c tatie="lud_st_cruth_04.png" ]
 [ font color="0xFF0066" bold="true" italic="true" ]リリクスを直接ぶっちめることができれば話は簡単なのですけれど。[ resetfont ][sl]
[ char_all_clear ]
 足下に広がる光景/いくつもの口が開いては閉じる/底なしの地獄が口を開けている眺めだ。[pg]


[ cut_in img="lud_cu_s39_c02_01.png" time="200"]
「だんまりなんて、何やら相談事?」[sl]
「リリクス、たとえ貴女が聖女であっても不死身ではない」[sl]
[ cut_in_clear time="200"]
「ヤオだったら私のことをなんだって調べてもいいわ! 愛に隠しごとは禁忌だもの、けれど、私に手を伸ばせるかしら!?」[sl][r]

「届かせてやるよ!」[sl]
[ se se="ludesia_se_gun_full_auto_01.ogg" lp="false" ]
[ mes_blind time="300" ]
[bg_hyojib bgb="lud_ev_s39_c02_04.png"]
[cross_kirikae ms="500"]
[ mes_appear time="300" ]
[ qk time="200" ]
 クルスが両手の拳銃をひき絞った。連射/弾丸をあちこちへばらまく。[pg]


[bg_hyojib bgb="lud_ev_s39_c02_01.png"]
[cross_kirikae ms="300"]
「か細いのよ!」[sl]
[ se se="ludesia_se_pilebunker.ogg" lp="false" ]
[ qk time="200" ]
 リリクスの[ ruby text="パイル" ]杭/[ se se="ludesia_se_bullet_break.ogg" lp="false" ]
[ qk time="100" ]
一抱えもある杭がクルスの弾丸を蹴散らす/[ se se="ludesia_se_bom_02_big.ogg" lp="false" ]さらに僕たちを根こそぎに吹き飛ばそうとする。[sl]
 僕は身を伏せ、前へ逃げた。[sl][r]

「そうくることは、ヤオの神経反応が教えてくれた!」[sl]
 失態を悟る/[ se se="ludesia_se_progaron_swing.ogg" lp="false" ]リリクスのチェインガンが振り下ろされていた。[pg]

「受け取って!」[sl]
[ se se="ludesia_se_gauntlet_kaidan_03.ogg" lp="false" ]
[u_trans_black storage="lud_tr_atk_02a.png" rule="lud_tr_atk_02b.png" layer=0 time=80]
[bg_hyoji bg="lud_ev_s39_c02_02.png"]
 衝撃/視界すべてを染めるスパーク/[ se se="ludesia_se_bom_break_02.ogg" lp="false" ]
[ quake time="800" vmax="80" hmax="40" ]
リリクスの体内と化した聖堂が縦に揺れた。[pg]

[ fadeoutbgm time="2000" ]
「ヤオ!」[sl]
 ルーデシアの悲鳴/放電に満たされた空間に響く。[pg]
*up
[bg_hyojib bgb="lud_bg_s39_c01_01.png"]
[cross_kirikae ms="300"]
「どう変わり果てたのかしらね」[sl]
 ルーデシアの背後から、リリクスが抱きすくめる。[sl][r]

「はなして」[sl]
「いい手応えが届いたから、とぉっても楽しみ[ ch text="――" ]」[sl][r]

 放電が収まってゆく。[sl]
 何もかもが死に絶えたような、静止した時間。[pg]
[wb]

「たの、しみ」[pg]

「思い通りにならなくて、申し訳ないが」[sl]
 クルスの拳銃による風穴/僕の肩口から一筋の血が垂れる。[pg]

「なにが、起こって」[sl]
[ se se="ludesia_se_fx_04.ogg" lp="true" ]
 晴れてゆく視界/クルスの弾丸によってできた傷が演算色に輝きだして。[pg]

[ bgm bgm="ludesia_bgm_10_kill.ogg" lp="true" ]
「[ ch text="――" ][ ruby text="             剣 は 神 に 至 れ る か" ]剣還有佛性也無」[sl][r]
[ se se="ludesia_se_chainsaw_03.ogg" lp="true" ]
 左肩に突き刺さった、クルスの弾丸が演算色の光を放つ。[sl]
 収まったはずの放電が、赤く姿を現す。[sl]
 常に極微の振動を続け、切断面から最善の切断方式を編み出す。[pg]


「なんなの」[sl]
「状況より導き出した、最善の一手というやつだ」[sl][r]

[fadeoutse time="2000"]
[ mes_blind time="300" ]
[ se se="ludesia_se_sword_shield_max.ogg" lp="false" ]
[u_trans_black storage="lud_tr_slash_02a.png" rule="lud_tr_slash_02b.png" layer=0 time=80]
[ cut_in img="lud_cu_s39_c02_02.png" time="200"]
[ mes_appear time="300" ]
 赤く放電する刀が、僕の手に生みだされた。[sl]
 振り下ろされたリリクスの巨大な刃を二つに裂いて、僕は苛烈な斬撃に耐えた。[pg]


「だって、ヤオはただ情報をかき集めるだけの[ ch text="――" ]」[sl]
 殺しきれない衝撃/僕の全身を固定した糸が食いこみ、血が流れ出す。[sl][r]

「僕は、クルスだ」[sl]
 口を笑みのカタチへ。[sl][r]

「僕が、クルスとなって何が悪い?」[sl]
 進化による獲得/[ ruby text="      スクレイピング" ]絶対圧政。[pg]


[ cut_in_clear time="300"]
「完全とはいかないか」[sl][r]

 けれど。[sl]
[ se se="ludesia_se_fx_01.ogg" lp="false" ]
 文字通りの付け焼き刃/手にあった刀は、ぼろぼろと崩れ落ちてしまう。[pg]


[ cut_in img="lud_cu_s39_c02_05.png" time="300"]
「そんなの、ノエシスたちのデータになかった」[sl]
「うん、僕も今できるとわかったところなんだ」[sl][r]

「不確かすぎる」[sl]
「ねえ」[sl]
「何よ!」[pg]


[ cut_in_clear time="200"]
「僕だけを眺めていてもいいの?」[sl]
 リリクスの顔色が変わる。[pg]

[ se se="ludesia_se_sword_step_01_c.ogg" lp="false" ]
「バルルルルルルルルルルル!」[sl]
 時間が動き出す/クルスが怪物の懐に飛びこんでいた。[sl]
 僕がやられてしまうなど思いもしない。[pg]


「愛してやる!」[sl]
[ se se="ludesia_se_run_01.ogg" lp="false" ]
 クルスが叫ぶ/糸の上を疾走/ルーデシアたちを包む殻へと肉薄してゆく。[sl][r]


[bg_hyojib bgb="lud_ev_s39_c02_01.png"]
[cross_kirikae ms="300"]
「獣の愛など必要ない!」[sl]
[ se se="ludesia_se_pilebunker_trans_02.ogg" lp="false" ]
 リリクスの左腕が一瞬で変形/結果としての再生/平行して右腕の[ ruby text="    パイルバンカ" ]杭打ちがクルスへ狙いをつける。[sl][r]

[bg_hyojib bgb="lud_bg_s39_c01_01.png"]
[cross_kirikae ms="200"]
 [ font color="0xFF0066" bold="true" italic="true" ]あくびが出るほどに明瞭![ resetfont ][sl]
 ほんの一瞬/先頭に置いては致命的な時間だけ、リリクスの右腕が何かに遮られる。[pg]


「そうくるか」[sl]
 僕はちょっと驚いて、それからわき上がる歓喜を突進の速度に変える。[pg]


「動かない!」[sl]
「お高くとまった聖女さまは縛られるのがお嫌い!?」[sl][r]

[ mes_blind time="300" ]
[ se se="ludesia_se_fx_03.ogg" lp="false" ]
[ cut_in img="lud_cu_s39_c02_03.png" time="300"]
[ mes_appear time="300" ]
 物質化/赤く輝く糸がリリクスの腕に巻きついていた。[sl]
 進化による獲得/クルスの[ ruby text="           ス パ イ ダ リ ン グ" ]限定世界の搾取。[sl]
[ cut_in_clear time="200"]
 不完全なスパイダリング/時間切れ/糸はあっけなく崩れてしまう。[pg]

[ se se="ludesia_se_progaron_swing.ogg" lp="false" ]
 たわめられていたリリクスの右腕が振り下ろされる[ se se="ludesia_se_bom_02_big.ogg" lp="false" ]/しかしクルスはその攻撃をかいくぐるのに十分な時間を得ていた。[sl]
 けれど再生したリリクスの左腕への対処は間に合わず、[ se se="ludesia_se_sword_step_01_r.ogg" lp="false" ]すばやく糸を使って飛び退く。[pg]

 僕たちは一個のシステムとなり、聖女を打ち破ろうと肉薄する。[pg]

[bg_hyojib bgb="bg_black.png"][bg_kirikae]
[bg_hyojib bgb="lud_ev_s39_c02_03.png"][bg_kirikae]

「……すごい」[sl]
 ルーデシアは呆然とつぶやく/混乱し、わめくリリクスはルーデシアに構わない。[pg]


 完全なる連携と協調/それが内在魂であり、ヤオとクルスに与えた能力のテーマだった。[sl]
 いつだって二人だった。[sl]
 連携をもって、対処するようにしか設計されていないシステムだったのに。[pg]


「けれど」[sl][r]

 目の前の二人はどうだ?[sl][r]

 スクレイピングによりヤオは危機を乗り越えて。[sl]
 スパイダリングによりクルスは突破した。[sl][r]

 以前の二人であれば二人で対処することを、一人でやってのけたのだ。[pg]


 かつてのパートナ/対等なもの。[sl][r]

 信頼/それ以上のものだ。[sl]
 パートナ/互いに望んだ以上の姿を見せてくれるという確信。[sl]
 それは、人間が人間として進むための力だった。[pg]


 いかなる時も。[sl]
 共に歩み。[sl]
 寄り添い、思い。[pg]


「誓い」[sl]
 誓った人間でなければ成し遂げることのできない姿だった。[pg]

[ fadeoutbgm time="2000" ]
 ルーデシアは殻に手をつく。[sl]
 これから二人がどのような姿を見せてくれるのか、目が離せない。[pg]


 同時に、ルーデシアは思う。[sl]
 わたしは、何ができる?[pg]

[wb]

[bg_hyojib bgb="bg_black.png"]
[cross_kirikae ms="500"]

[ jump storage="lud_s40.ks"]