OreImo PSP:DSAO 0065A.txt

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 # Scene: 沙織編・狼狽の沙織でござる
<01C0> 京介「お、おい、どうした沙織! しっかりしろって!」
<0290> 沙織「…………」
<02C0> 沙織「京介氏……」
<0370> 沙織「あの方は、あの方は……」
<03B0> あの方、っていうのは婚約者のことだよな?
<03F0> 今の沙織の壊れっぷりから見て、間違いないとは思うけど
<0440> 京介「会って、話したのか?」
<04F0> 沙織「はい……。先日、お茶会の席があって、それで……」
<0540> 沙織「京介氏のアドバイスどおり、オタクである拙者をアピールしました」
<05A0> 京介「それで結果は?」
<0650> 沙織「あの方は、やはりオタクは理解できないと頭を抱え……」
<06A0> 京介「婚約の破棄を申し出てきたのか!?」
<06F0> 沙織「いえ、オタクに毒されている拙者を憂えて……」
<07C0> 沙織「次の拙者の誕生日に結婚することが決まりました……」
<0840> 京介「いきなりかあああああああああ!!!」
<0880> 京介「どういうことだよそれ? 色々段階すっ飛ばしすぎだろ?」
<08D0> 敢えてギャルゲーにして喩えるなら、一緒に帰るイベントもこなしていないのに、いきなり桜の樹の下で告白しちゃった感じだ
<09E0> 沙織「『沙織さんは社会の毒に冒されきってしまっている』」
<0A30> 沙織「『ですが、まだ若いから幾らでも更生の余地がある』」
<0A80> 沙織「『私が更生してさしあげましょう。身も心も……ね』」
<0B50> 沙織「──と、いうことです……」
<0B90> 京介「ただのエロ親父じゃねーか!」
<0C00> なんかもうアダルト臭しかしねーよ。やべーよ、そのおっさん
<0C50> だけど、今は婚約者について掘り下げてる場合じゃねえ。問題は──
<0CB0> 京介「沙織、それでおまえは──」
<0CF0> 京介「そいつになんて答えたんだ?」
<0DB0> 沙織「……………………」
<0DF0> 沙織「京介氏」
<0E20> 京介「お、おお?」
<0E50> 沙織「京介氏は、拙者とずっと友達でいてくれるでござるか?」
<0EA0> 京介「沙織?」
<0EE0> 沙織「……こたえてくだされ」
<0F10> 沙織の声、震えてる……?
<0F40> こいつ、怖がってるのか? 俺からの拒否されるんじゃねーかって思って……
<0FA0> 沙織「こたえて、もらえませぬか?」
<0FE0> ──俺からの答え?
<1010> そんなもん、考える前から決まってる
<1050> 京介「もちろんだ」
<1080> 京介「なにがあっても、おまえが俺や桐乃、黒猫のダチだってことは揺るぎねーよ」
<1160> 沙織「……そう、ですか」
<1210> 沙織「……ありがとうございます。これで決心がつきました」
<1260> 京介「決心……? それ、どういう──」
<12B0> 沙織「すみません。今は時間がありませんので……」
<1300> 沙織「それでは、これで……」
<1380> 沙織は俺からの質問に答えることなく、急ぎ足で行っちまった
<13D0> 追いかけようと思えば、追いつけただろうよ
<1410> しかし、沙織の纏った凛とした空気が、俺にそれをさせなかった
<1460> 俺にはわからないけど、沙織なりの答えを見つけたらしい
<14B0> きっと、これでよかったんだ
<1630> だが、何故か俺の胸中には、漠然とした不安が広がりつつあった──